海外で未婚ママとして出産を迎えた私の話

子育て


未婚で出産すると決めたとき、想像以上の孤独がありました。

周囲には、気軽に打ち明けられる話でもないし、勇気を出して話しても、本当に共感してくれる人はやっぱり少なく思えてしまって、病院に行っても、街を歩いていても、「普通じゃないのかな」と思ってしまう瞬間が何度もありました。

でも、そういう時間があったからこそ、私は今、娘と笑える日々を過ごせています。

この記事では、未婚シングルマザーとして出産を迎えた私が感じた不安や孤独と、そこから少しずつ抜けていった方法をお伝えします。


未婚で出産を決めたときに感じた孤独

周囲に伝えたときに感じた心の傷

私が一番最初に孤独と戦うことになったのは、周囲に妊娠を報告したときでした。

妊娠発覚が発覚したとき、パートナーとは一緒には育ててもらえないとわかって、複雑な気持ちではありました。

でもやっぱりうれしい気持ちの方が強かったはずなのに、いざ、職場の人や家族、友達に打ち明けるタイミングで、共感してもらえることが少なく、苦しい時間を過ごしました。

「そりゃそうだよな」とは思いながら、でも私も好きで結婚せずに出産すると決めたわけではなかったし、心のどこかで「だれも私の気持ちなんてわかるわけない」と、誰のことも寄せ付けないような投げやりな気持ちになっていました。

私は基本、結構破天荒なので、「私の人生は私の人生。周りにどう思われようと、自分が幸せならそれでいい」と思えるタイプなんです。

だから、一人で出産すると決めたときも、いろいろな意見は聞いたけど、結局最後は自分の心に従いました。

産む選択をもし今、しなければ、一生後悔すると思ったから。

自分の中では納得してたつもりだし、周りから厳しい意見を言われようが、陰口をたたかれようが大丈夫と、本当に思っていました。

でも、実際はちゃんと傷つきました。

特に家族に話したとき、家族はかなり悲しんでいたように思いました。

決して口には出さないけれど、悲しみと私への失望を感じた。私は、それに耐えられなかった。今でもよーく覚えています。

生まれてくる命の重み、責任、いろいろなことを考えすぎて頭がおかしくなるかと思った妊娠期間。

でも、時間は待ってくれなくて、お腹はどんどん大きくなりました。そんな私は家族とはちゃんと向き合いきれないまま、あっという間に臨月になりました。

それでも時間は流れた

時間は平等ってよく言われると思うけど、本当にそうだな感じたのが妊娠期間でした。

いろいろなことがありすぎて、心が追い付いていないまま、どんどん時間だけが経っていく。時間が経てば経つほど、お腹が大きくなっていって、孤独を感じることが増えていきました。

最初から、自分が寂しいと感じることはわかっていたので、妊娠中もできる限りは仕事に打ち込みました。予定日の1カ月前まで働きました。

そのおかげで、余計な事を考えすぎずに済んだので、仕事に救われたなって思います。

本当に計画性がなくて恥ずかしい話ですが、臨月になって、仕事から離れることになって、初めて妊娠した自分とちゃんと向き合った時間だったなと今となって思います。

出産当日、本当に心が空っぽに

分娩室で感じたひとりという現実

海外生活は長かったので、臨月に入るまで、検診やら検査やら、出産準備の含めて孤独は感じること少なからずあったけど、出産から時間が経った今でも、一番覚えていて、心がえぐられそうになるのは、出産当日のことです。

経験したことのない陣痛の痛みにただただ耐え続けるその時間は、何回も何回も心が折れそうになりました。

こんなとき、誰かが声をかけてくれたら、手を握って頑張れって言ってくれたら、どれだけ心強いんだろうと何度も思ったのを鮮明に覚えています。

人と何気なく心を通わせられる尊さ

助産師さんは寄り添ってくれていたと思います。

でも、人間、窮地に立つと、やっぱり出てくるのは第一言語ですね。(笑)
海外で生活して、英語にはもう不便がないくらいには慣れているとは思っていましたが、お産中はハードルが高かったです。

ドクターやミッドワイフの言っていることを陣痛に耐えながら理解するのが私は一番大変でした。

娘の泣き声を聞いたとき、孤独が少し溶けた

それでも19時間という長い長い陣痛に何とか耐えて、無事に娘と会うことができました。

初めて娘を抱いたときには、自然と涙が出ましたね。
安心と、うれしさでいっぱいになりました。

小さくて今にも折れそうな赤ちゃんだったけど、元気に泣いてくれて、無事に生まれてきてくれた。

やっと会うことができて、本当に本当に嬉しかった。

でも、長いお産の疲れから、ごはんを食べた後は、痛み感じる暇もなく、眠りました。

孤独を乗り越えるために私がしたこと

娘のお世話に明け暮れた

初めての育児で右も左もわからなかった私は、とにかく娘とできるだけ向き合いました。

海外に住んでいたということもあって、母も頼れなかったので、すべてのことを全部ひとりでこなしました。

でもそのおかげで、毎日が本当に早く過ぎて、考える時間すらなかった。

授乳、授乳、授乳、お風呂、授乳、そんな毎日で、寝る時間も長くは確保できなかったし、産後の体と上手に付き合うのも、なかなか大変でしたが、自分のペースでなんでもできる喜びも少なからずありました。

気が付けば、娘と私の中でうまくルーティーンができてきて、だんだんと軌道に乗っていきました。

新生児のお世話を一人きりでやりきるのは、本当にすごいことです。だって、ふつうは協力してやることなんだから。

自分を褒めてあげましょう。

自分をいたわることを大事にした

私は普段から自分の機嫌をとることに労力を惜しまないタイプです。

なので、この時期は特に自分に甘々だったと思います。でも、それはすごく大事なことだったなと、同時に思います。

育児の合間に、編み物を始めてみたり、おいしいスイーツをUBEREatsしたり、お散歩がてらカフェに行ったり、景色の良い場所に行ってゆっくりしたり。

自分が喜ぶことをできる範囲でたくさんしました。

小さな幸せを積み重ねることで、不思議とストレスはどこかへ行きます。

私はそれを生きている中でいつも感じていたので、不安定になりやすい産後の時期にたくさんたくさん自分をいたわりました。

もちろん、できることはかなり限られますが、それでもハッピーでした。

未婚ママとして伝えたいこと

まずは最初に言いたいのは、孤独を感じているあなたは弱いわけじゃない。

これは、もし私と似たような状況で出産を考えている人、出産した人に一番に伝えたいことであり、私が自分自身にも言い聞かせていることです。

愛を注ぎながら1日1日を積み重ねていることがもうすでにすごいことです。

心が空っぽになるときももちろんあります。
寂しくて寂しくて泣いてしまう日ももちろんあります。

でも、それ以上に子どもの存在はあなたを強くしてくれると思います。
前を向く力をくれると思います。

私もまだまだ子育ては始まったばかりですが、もうすでに娘の存在に何度も何度も助けられています。本当に子育てしながら、私も育ててもらっている感覚です。

だれもママと呼ぶ人がいないので、自分でたくさんママと呼んで、なんとか娘に「ママ」と早く呼んでほしい、そんな母ちゃんです。(笑)

力を抜く日もいっぱいあって、頑張らない日の方が多いくらいです。(笑)

でも、娘への愛は誰にも負けません。

愛をたくさん伝えればきっと、きっと、大丈夫。そう信じています。

孤独を感じているママ、一緒にがんばりましょうね。ひとりじゃないよ!

Have a good day!

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